「右でできるのに、同じことを左でやると難しい」このように感じたことはありませんか?
普段の生活では、自分の身体の「左右差」なんて、あまり意識することはありません。
- 歩くこともできる。
- 階段も上れる。
- 日常生活で困ることもない。
だから、自分では「普通に身体を使えている」と思っています。
ところが、社交ダンスを始めると、思いがけない自分の身体のクセに気づくことがあります。
先日のレッスンで、「右足は出るんだけど、左足は出にくいです」と、生徒さんがおっしゃいました。
右でやった動きを、今度は左でやってみる。ただ反対にするだけなので、簡単そうに思えるのですが、いざ動いてみると、
「あれ?」
「どうして動きにくいんだろう……」
となるんです。
実はこれ、運動が苦手だからでも、覚えが悪いからでもありません。
私たちは、毎日にように身体を動かしていても、意外と「いつも同じ使い方」を繰り返しています。利き手があるように、身体にも使いやすい側、使いにくい側があります。
社交ダンスは、
- 右にも、左にも動く
- 前にも、後ろにも歩く
- 回転する
- 音楽を聴きながら、相手を意識する
一つひとつは、決して特別な動きではありません。ところが、それらを組み合わせると、何十年と向き合ってきた自分の身体なのに、今まで使っていなかったところが次々と目を覚ましていくのに気が付きます。
「私、左はこんなに苦手だったんだ」
「後ろに歩くって、意外と難しい!」
「右と左で、こんなに感覚が違うんだ」
大人になってから、自分の身体について新しい発見をすることは、意外と少ないものですが、社交ダンスを始めると、新しい発見がたくさんあるのです。
いつもの日常では使わない身体と頭を使う、ちょっとした「非日常」。
今回は、50代・60代から始める方にもぜひ知っていただきたい、そんな社交ダンスならではの魅力をお話ししていきます。
私たちは日頃から、無意識のうちに
「得意な側」を使っている
レッスンをしていると、人の身体って本当に面白いなと思います。
- 右足はすんなり動くのに、左足がでにくい
- 右足に乗れるのに、左足にのりずらい
- 右回転は得意だけれど、左は苦手

そんなことは珍しくありません。でも考えてみれば、当然なのかもしれません。私たちは普段の生活でも、完全に左右同じようには身体を使っていないからです。
- 字を書く利き手がある
- バッグを持ちやすい側
- スマートフォンを持つ手
- ドアを開ける手
- 階段を上るとき、無意識に先に出る足。
立っているときも、気づけばいつも同じ足に体重をかけていることがあります。
本人は意識していなくても、
身体には「いつものやり方」があるんですね。
スポーツ経験者が感じる左右差
これは、運動経験がない方だけの話ではありません。むしろスポーツを長くやってきた方とのレッスンで、「なるほど」と思うことがあります。
例えばゴルフ。
右打ちなら、基本的には同じ方向で何度もスイングします。
テニスにもフォアハンドとバックハンドがありますし、野球にも右投げ、左投げ、右打ち、左打ちがあります。もちろん、どのスポーツも全身を使います。
左右両方の働きがあってこそ成り立つものなので、「球技は片側しか使わない」という意味ではありません。ただ、身体の使い方には、それぞれのスポーツ特有の「型」があります。
長く続けているほど、その動きが身体になじんでいる。それは素晴らしいことです。
ところが社交ダンスでは、その「得意な動き」とは少し違う身体の使い方もでてきます。
- 右足を出した次に、左足を出す
- 前に進んだと思ったら、次は後ろへ
すると運動経験のある方でも、
- こっちはやりにくいな
- 反対になると急に分からない
ということが起こります。
社交ダンスの面白さは、普段あまり意識していなかった側にも、意識を向ける機会がたくさんあること。
右側なら何も考えずにできることを、左側でもやってみる。いつもと違う方向へ回ってみる。普段とは反対側へ体重を移してみる。
すると、自分の身体の癖に気づくことができます。

「こっちの足には乗りやすいだ」
「反対側だと、こんなに不安定なんだ」
「右と左で、こんなに感覚が違うんですね」
レッスン中、生徒さんからそんな言葉が出ることもあります。それまで何十年も一緒に生きてきた自分の身体なのに、まだ知らないことがあるんです。
社交ダンスは後ろにも歩きます
左右と同じくらい、私が社交ダンスらしいと思うのが、後ろに歩くことです。歩くなんて、誰でも毎日やっています。
でも、後ろ向きに何歩も歩くことはありますか?と聞かれたら、どうでしょう。ほとんど、ないのではないでしょうか。日常生活では、基本的に進行方向を見ながら前へ歩きます。当たり前ですよね。
ところが社交ダンスでは、後ろに進むことが普通にあります。しかも、ただ後ずさりするのではありません。
- 姿勢を保ちながら、
- 相手の動きを感じながら、
- 音楽に合わせて、
- 一歩一歩と後ろへ進んでいく。
初めての方にとっては、これが意外と難しいんです。初めて後退の動きをすると、
- 歩幅がとても小さくなる
- 恐る恐る足を出す
- 身体が前に残ってしまう
こともあります。

それを見て、「もっと歩幅を大きく!」とだけ言っても、なかなかうまくいきません。
これは人間として自然な反応なのだと思います。前なら、行き先が見えます。でも後ろは見えません。だから身体が、本当にそっちへ行って大丈夫?と少し慎重になるのです。
そこで、相手がいる社交ダンスの面白さが出てきます。
一人なら怖い「後ろ」が、相手がいると変わります。
社交ダンスは、一人で完結するダンスではありません。相手がいます。例えば、私がレッスン中に生徒さんをサポートしながら後退してもらうと、一人ではおそるおそるだった後退が、私と組んだ途端に
「あれ?今のほうが楽でした」
と言われることもあります。
これも社交ダンスならではだと思います。相手がいることで難しくなる部分もあります。でも反対に、相手がいるから動きやすくなることもあるのです。
つまり、一人で頑張らなくていいんです。
相手から伝わってくる動きを感じながら、自分も動く。この感覚は、筋力だけでは説明できない社交ダンスの面白さだと思います。
私は、30歳で社交ダンスを始めた
「大人の初心者」でした
私は子どもの頃から社交ダンスをやっていたわけではありません。社交ダンスを始めたのは30歳。それまでは建築の仕事をしていました。
ですから、今でこそ毎日のように踊っていますが、私にも「初めて社交ダンスを習った日」があります。最初から踊れたわけではありません。
知らない動きを覚えて、頭では分かっているのに身体がついてこなかったり、先輩の動きを見て、「同じようにやっているつもりなのに、何か違う」と思ったり。
大人になってから新しいことを覚える難しさは、私自身も経験しています。
でも同時に、大人になってからでも、身体ってこんなに新しいことを覚えられるんだという面白さも知りました。
初心者の方のレッスンでは、「頭では分かっているんですけどね(笑)」という言葉が本当によく出ます。
私はこの言葉を聞くと、「ああ、今すごく良いところにいるな」と思います。
頭では分かる。でも身体はまだできない。そして何回か繰り返しているうちに、ある瞬間、「あ、できた!」となる。
これ、大人になってからは意外と少ない経験ではないでしょうか。

仕事でも日常生活でも、50代、60代になる頃には、できることがたくさん増えています。
- 経験があります
- 知識があります
- 自分なりのやり方も確立されています
だからこそ、「できないことに出会う」こと自体が、少し珍しくなっている。社交ダンスを始めると、それがたくさん出てきます。
- 右はできたけどでも左はできない
- 前はできたのに後ろは怖い
- 一人ならできる
- 先生と組むとできる
- 昨日はできなかったけど今日はできた
この繰り返しです。
私は、このような時間の過ごし方は贅沢で素晴らしいと思っています。
真面目な方ほど、最初は間違えることを気にされます。
「先生、右でしたっけ?」
「間違えました」
「また忘れちゃった」
でも私は、そんなに気にしなくていいと思っています。だって、初めてなんですから。今まで何十年もほとんどやってこなかった動きを、数回のレッスンで完璧にできたら、そのほうがびっくりです。
- 右と左を間違えてもいい。
- ステップを忘れてもいい。
- 出すはずの足が止まってもいい。
「あれ?」と思ったところから、自分の身体についての新しい発見が始まります。
社交ダンスは歩ければ踊れます
私は初心者の方によく、「歩ければ踊れます」とお伝えしています。これは本当にそう思っています。
社交ダンスは、特別な身体能力を持っている人だけのものではありません。
基本は「立つ」「歩く」「体重移動」
といった、私たちが普段からやっている動作です。
だから、
- 「運動神経がないから」
- 「リズム感がないから」
と、始める前から諦める必要はありません。でも、いつもの歩き方そのままではない。ここが面白いところです。
- 右にも左にも歩く
- 前にも後ろにも歩く
- 歩きながら方向を変る
- 歩きながら回転する
- 音楽を聴いて歩く
- 相手と一緒に歩く
誰でもできる「歩く」という動作に、少しずつ要素を加えていると、いつもの一歩が、奥深くなります。
私にできるの?と思った方へ
社交ダンスが初めてでも、運動に自信がなくても大丈夫です。
saori社交ダンスアカデミーでは、50代・60代の初心者の方を中心に、マンツーマンでレッスンしています。
最初にすることは、難しいステップではありません。まずは立って、歩いてみることから。「歩くだけなのに、いつもと違う」そんな社交ダンスならではの感覚を、実際に体験してみてください。
社交ダンスは12種目 | それぞれの音楽に合った歩き方
社交ダンスには12種目ありますが、それぞれ種目によって、踊られる音楽が違います。これも大切な要素です。
例えば、ただ右足を出すのではなく、音楽のカウントに合わせて右足を出します。ワルツならワルツのリズムの中で、ルンバならルンバのリズムで歩きます。
同じ「一歩」でも、音楽が変わるだけで身体の感覚や表現も変わります。

レッスン中にステップだけ練習していて、最後に音楽をかけると、生徒さんの表情が急に変わることがあります。
「あ、なんか踊ってる感じがする!」
それなんです。ステップを正しく踏むことだけが、社交ダンスではありません。
- 音楽があって、
- 相手がいて、
- その中で自分の身体が動いていく。
その瞬間から、「運動」が少しずつ「ダンス」に変わっていくのです。
社交ダンスは50代・60代だからこそ、面白い!
「もっと若いときに始めればよかった」
と言われることがあります。
もちろん、若い頃から始める良さもあります。でも私は、50代・60代から始める社交ダンスにも、とても大きな魅力があると思っています。
人生経験を重ねているからこそ、
- 相手への配慮が分かる。
- 音楽を楽しめる。
- うまくいかないことも笑える。
- 昨日より少しできたことを喜べる。
若い頃とは違う楽しみ方ができます。実際、私の教室には50代・60代から初めて社交ダンスに触れる方がいらっしゃいます。
最初は、「私にできるでしょうか」と言っていた方が、少しずつ種目を覚え、「今日はこれをやりたい」と言うようになる。そういう変化をそばで見ていると、年齢ではないな、といつも思います。
50代・60代から社交ダンスを始めることで感じられる変化については、
「姿勢だけじゃない、心と身体が変わる時間」でも詳しくご紹介しています。
▼詳しくはこちらをお読みください▼
鍛えるだけではない!社交ダンスで得られる「新しい刺激」
運動というと、
- 筋肉をつける。
- 汗をかく。
- カロリーを消費する。
- 体力をつける。
そんなイメージが強いかもしれません。もちろん、それらも大切です。でも大人になってからの運動には、もう一つ、「普段とは違う身体の使い方を楽しむ」という選択肢があってもいいのではないでしょうか。
- いつも右でやっていることを左でもやる
- 左右や後ろにも歩いてみる
- 音楽を聴きながらリズムを感じる
- 次は何だっけ?と考えながら動く
日常生活ではなかなか同時に行わないことが、社交ダンスにはたくさんあります。だから私は、レッスンをしていて、「社交ダンスって、やっぱりよくできているなあ」と思うことがあります。
私はレッスン中、生徒さんとよくお話をします。もちろん踊る時間なのですが、雑談から気づくことも本当に多いんです。
「先生、こっち側はやりにくいです」
「後ろって意外と難しいですね」
「一人でやるより先生と踊ったほうが楽です」
そんな何気ない一言を聞くたびに、私は、なぜだろう?と考えます。
そして、社交ダンスを長くやっている私にとって当たり前になってしまったことが、初めての方にとっては、ものすごく新鮮な体験なんだと気づかされます。
- 左右に動くこと
- 後ろへ歩くこと
- 相手と組むこと
- 音楽に合わせること
私たちダンサーには日常でも、初めての方にとっては非日常です。だから私は、初心者の方を教えることが好きなのかもしれません。「できないところ」を見るのではなく、その人が初めて出会う感覚を、一緒に発見できることが楽しいのだと思います。
社交ダンスは「非日常」だけれど、入り口は日常にある
社交ダンスと聞くと、
- 華やかなドレス
- きらびやかなダンスホール
- 高度なテクニック
そんなイメージを持つ方も多いと思います。少し敷居が高そうに見えるかもしれません。確かに、競技ダンスはある程度の敷居があると思いますが、社交ダンスなら、入り口は意外なくらい普通です。
- 立つ
- 重心移動
- 右へ歩く
- 左へ歩く
- 後ろへ歩く
これだけです。
特別な人だけができる動きではありません。普段やっている動作を少し違う方向へ広げていくと、いつの間にか社交ダンスになっていきます。だから私は、「歩ければ踊れる」とお伝えしています。
初めての方にとっては、
- 「周りについていけるかな」
- 「ステップを覚えられるかな」
という不安もあると思います。だからこそ当教室では、初心者の方がじっくりと腰を据えて続けられる「マンツーマンレッスン」を大切にしています。
▶ 初心者向けマンツーマンレッスンについて詳しくはこちら
50代・60代から、少しずつ「非日常」を始めてみませんか?
50代、60代となると、自分の身体はもうこれまで何十年も使ってきた身体です。「自分の身体のことくらい、もう分かっている」と思うかもしれません。
でも、
- 左へ動いてみる。
- 後ろへ歩いてみる。
- 音楽に合わせてみる。
- 誰かと一緒に動いてみる。
それだけで、
「私って、こっちは苦手だったんだ」
「意外とできる!」
「この動き、気持ちいい」
と、まだ知らなかった自分に出会うことがたくさんあります。

私は、それが社交ダンスのとても素敵なところだと思っています。何歳になっても、身体にはまだ、「初めて」が残っている。そして、その「初めて」が少しずつ「できた」に変わっていく。
- 速く走れなくてもいい。
- 重いものを持ち上げなくてもいい。
- 誰かと競争しなくてもいい。
右へ、左へ、前へ、後ろへ、音楽を聴きながら、相手と一緒に一歩を出してみる。たったそれだけなのに、いつもの「歩く」とはまったく違う世界があります。
saori社交ダンスアカデミーでは、50代・60代の初心者、社交ダンスがまったく初めてという方を中心に、マンツーマンでレッスンを行っています。
- 「運動が得意ではない」
- 「リズム感に自信がない」
- 「社交ダンスなんて、自分には縁がないと思っていた」
そんな方こそ、一度体験してみてください。最初から踊れる必要はありません。
右と左を間違えても大丈夫
後ろへうまく歩けなくても大丈夫
ステップを忘れても大丈夫
私も30歳から始めた、大人の初心者でした。だからこそ、一緒に一つずつ「できた」を増やしていく。そんなレッスンを大切にしています。
普段着と動きやすい靴からでも始められます。
まずは「歩く」ことから。いつもの身体で、いつもとは少し違うことをしてみる。
その小さな非日常が、思っていた以上に面白いかもしれません。
50代・60代で始める | 初心者のための社交ダンス体験レッスン
「社交ダンスには興味があるけれど、私にできるかな?」そう思っている方にこそ、一度体験していただきたいと思っています。
saori社交ダンスアカデミーのレッスンは、
- 社交ダンスがまったく初めての方
- 初心者の方
が対象です。
マンツーマンなので、周りについていく必要もありません。普段着・運動靴でも大丈夫です。まずは「歩く」ことから、一緒に始めてみましょう。
体験レッスン 60分 6,600円
五反田を中心に、巣鴨・市川でもレッスンを行っています。
社交ダンス<入門ガイド>をプレゼント
さらに、これから始める方のために
「社交ダンス入門ガイド」を無料でご用意しています。
・何から始めればいいのか
・かっこいい姿勢のつくり方
・今すぐできる簡単ステップ
など、最初に知っておくと安心な内容をまとめています。
まずはガイドを受け取って、イメージを膨らませていただきたいです。
新しい一歩を、ぜひここから踏み出してみてください。




