最近、写真に写った自分を見て
姿勢が気になった

以前より背中が丸くなった気がする

歩いている姿がなんか老けて見える

50代・60代になると、体重や体型だけではなく、立ち姿や歩き方の変化が気になり始める方も多いのではないでしょうか。

実は、若々しく見える人とそうでない人の違いは、単純に「背筋をピンと伸ばしているか」だけではありません。

大切なのは、身体をどう支えてどう動かしているかです。

社交ダンスのレッスンでも、私はいきなりステップを覚えていただくことを重視しているわけではありません。

まずは、

  • 立ち方
  • 歩き方
  • 重心移動

など、身体の基本からお伝えしています。

なぜなら、身体の土台が整ってくると、無理に形を作らなくても、ダンスそのものが自然に楽になっていくからです。

そして、姿勢を考えるときに私が大切にしているのが、「3つのP」です。

それは、

Pose(ポーズ)
Posture(ポスチャー)
Pelvis(ペルビス/骨盤)

の3つです。今日はこの「3つのP」について、詳しくお話ししたいと思います。


1つ目のP「Pose」|まずは美しく立つ

最初のPは、Pose(ポーズ)。

ここでいうポーズとは、ポーズを決めるという意味ではなく、立っているときの姿勢です。

私は、美しい立ち姿には、その人を若々しく、そして清潔感のある印象に見せてくれる力があると思っています。

けれど、「姿勢を良くしてください」と言われると、多くの方が胸を張ったり、背中に力を入れたりします。

実は、それでは疲れてしまいます。

大切にしたいポイントは3つです。

① 背骨を床に対してまっすぐに

まず意識していただきたいのが背骨です。

身体を前や後ろに傾けるのではなく、背骨が床に対してまっすぐ立っているようなイメージを持ちます。

一つの目安として、ズボンの横の縫い目が床に対してまっすぐになっているか確認してみるのも分かりやすい方法です。

腕を力まずにぶらんと下ろしたとき、手が前腿あたりに自然に触れるくらいを目安にしてみてください。

② 背骨一つひとつの間を広げる感覚

次は、ただ「まっすぐ」にするのではなく、身体を上方向へ伸ばしていきます。

背骨の骨と骨の間を、下から一つずつ広げていくようなイメージです。

骨盤から頭までの距離が少し遠くなり、胴体がスーッと長くなるような感覚。

これだけでも、力任せに胸を張るのとは違った、自然な立ち姿になってきます。

私自身、古武道を長く学んできましたが、そこで改めて感じたのも、身体を使う上での「背骨」の大切さでした。

大きな筋力だけに頼るのではなく、身体の中心をどう扱うか。

これは社交ダンスにも通じています。

③ 下腹部をキュッと締める

そして3つ目が、下腹部をキュッと引き締めることです。背骨だけを伸ばしても、身体の中心が抜けていると安定しません。

下腹部あたりのインナーマッスルを意識すると、身体の中心が安定し、まっすぐ立ちやすくなります。

ここまでが、1つ目のPのお話しです。
つまり、「止まっているときに、どのように立つのか」です。

でも、きれいに立てればそれだけで終わり、ではありません。人は日常生活では動いていますよね。

そこで重要になるのが、2つ目のPです。


2つ目のP「Posture」|動いているときこそ姿勢が表れる

2つ目のPは、Posture(ポスチャー)

ここでは動いているときの姿勢と考えてみましょう。

立っているときはきれいでも、歩き出した途端に身体が前へ倒れたり、足元ばかりを見てしまったりすることがあります。

社交ダンスでは、相手と一緒に音楽に合わせて動くため、ただ姿勢を「固めて」おくことはできません。

姿勢を保ちながら、自由に動けること。
これが大切です。

そのために意識したいのが、次の3つです。

① 背骨そのものが前へ進むイメージ

歩くとき、「足を出さなくちゃ」と足ばかりを意識していませんか?

社交ダンスでは、私は背骨が前へ進んでいくようなイメージを大切にしています。

背骨を意識して身体全体を運ぶことで、足だけを頑張って動かすのとは違う感覚が生まれます。

さらに慣れてくると、背骨を伸縮させたり、左右へ回転させたり、

身体の中心を自分のイメージ通りに扱えるようになると、動きにも安定感が出てきます。

② 体幹で身体を支える

動いているときには、当然バランスも変化します。そこで必要になるのが体幹です。

ただし、身体中をガチガチに固めるという意味ではありません。中心は支えながら、必要なところは柔らかく動く。

私は、この感覚がとても大切だと思っています。

③ 股関節・膝・足首は柔らかく

姿勢を良くしようとすると、全身に力を入れてしまう方がいます。でも、歩くために大切なのは、体重移動です。

股関節、膝、足首まで固めてしまったら、体重をスムーズに移すことができません。

背骨や体幹で身体の中心を保ちながら、下半身の関節は柔らかく。

この組み合わせによって「軸」が生まれ、身体を運びやすくなります。

つまり、

良い姿勢=動かないように固めた姿勢
ではないのです。

支えがあるからこそしなやかに動ける

これは、私がレッスンをしていて、とても大切にしている感覚の一つです。


3つ目のP「Pelvis」|上半身だけでなく、骨盤から整える

そして3つ目は、
Pelvis(ペルビス)=骨盤です。

姿勢というと、どうしても背中や肩ばかりに目が行きます。

けれど、上半身だけを一生懸命きれいにしようとしても、その下にある土台が不安定だったら、姿勢を保つのは大変です。

これを「積み木」に例えます。

下の段が傾いていたら、その上にいくらきれいに積み上げても、全体は不安定になります。身体も同じです。

だからこそ、
下半身の使い方はとても大切なのです。

ここでもポイントは3つあります。

① 骨盤を立てる

まずは、骨盤を必要以上に前や後ろへ傾けず、立てる感覚をつくります。大切なのは、無理に腰を反らせることではありません。

骨盤の上に背骨が自然に乗っているような位置を探します。

そうすると、上半身だけで頑張って姿勢を作るのではなく、身体の下から支えやすくなってきます。

② 骨盤底筋を意識する

骨盤の底には、身体を下から支える筋肉があります。

ここをキュッと引き上げるように意識すると、身体全体が上へ引き上がるような感覚が生まれ、バランスも取りやすくなります。

実際のレッスンでも「身体が軽くなった」と感じる方がいらっしゃいます。

③ 股関節を動かす

最後は股関節です。

  • 歩く
  • 立つ
  • 方向を変える

日常生活のさまざまな動きに股関節は関係しています。

社交ダンスでは、股関節を柔らかく使いながら体重を移動していくので、普段あまり意識していなかった部分にも自然と意識が向くようになります。


「姿勢を良くする」は、胸を張ることではありません

ここまでの3つを、もう一度まとめます。

1.Pose(ポーズ)
—美しく立つ—

2.Posture(ポスチャー)
—姿勢を保ちながら動く—

3.Pelvis(ペルビス)
—骨盤・下半身から身体を支える—

これが、私がお伝えしている**姿勢美人になるための「3つのP」です。

こうして見ると、「姿勢を良くする」というのは、背筋をピン!と伸ばして胸を張ることではないと、分かっていただけるのではないでしょうか。

  • 背骨があり
  • 体幹があり
  • 骨盤があり
  • 股関節がある

それぞれがつながり、必要なところで身体を支え、必要なところは柔らかく動く。

だからこそ、無理のない「美しい姿勢」につながっていきます。


50代・60代だからこそ、「形」より身体の使い方を

若い頃は、多少無理な身体の使い方をしても、筋力や勢いでなんとかできたかもしれません。

けれど年齢を重ねてくると、

  • 頑張って姿勢を正そうとすると疲れる
  • 長く歩くと腰や脚が疲れる
  • 昔より身体が硬くなった気がする

そんな変化を感じることもあります。

だから私は、50代・60代から社交ダンスを始める方に、いきなり難しいステップや形を詰め込む必要はないと思っています。

まず、自分の身体を感じる。

  • 立ってみる
  • 歩いてみる
  • 音楽に合わせて体重を移動してみる

そして少しずつ、「あ、こうすると楽なんだ」という感覚を見つけていく。

社交ダンスには、それを楽しみながらできる良さがあります。

運動のためだけに同じ動作を繰り返すのではなく、音楽があり、相手がいて、「踊る」という楽しさがあるからです。


人によって「整えたい場所」は違います

ただし、3つのPを知ったからといって、全員がまったく同じ形を目指せばいいわけではありません。

もともとの骨格も違いますし、仕事や生活習慣による身体の癖も違います。

  • 反り腰になりやすい方。
  • 背中が丸まりやすい方。
  • 膝を固めて立つ癖がある方。
  • 肩に力が入りやすい方。

人によって、最初に意識した方がいい場所は違います。

この「一人ひとり身体の癖や骨格が違う」という理由から初心者の方にも最初からマンツーマンレッスンをご案内しています。

「ダンスが初めてなのに、マンツーマンなんて緊張する」と思われるかもしれません。

でも、私はむしろ逆だと思っています。

初めてだからこそ、人と比べる必要がなく、自分の身体と自分のペースに合わせて始められる。

その方が、社交ダンスそのものを楽しみやすいのではないでしょうか。


姿勢が変わると、ダンス以外の時間も少し変わる

私が嬉しいのは、生徒さんからダンスの上達だけではなく、

ふと鏡を見たら、
姿勢が良くなっていた

座っているときに
背筋が自然に伸びるようになった

重いものを持ったとき、
腰が身体を支えてくれている感じがした

といった、日常生活の中での変化を聞くことです。

レッスンは週に数回、あるいは月に数回かもしれません。でも、その時間に覚えた身体の感覚は、教室を出たあとにも持って帰ることができます。

  • 立つ
  • 歩く
  • 座る
  • 物を持つ

そんな毎日の何気ない動作が少し楽になったり、鏡に映る自分の姿を見てちょっと嬉しくなったり。私は、社交ダンスにはそんな楽しみ方もあると思っています。

「踊るために姿勢を整える」

そしていつの間にか、

姿勢を整えることが、毎日の身体の変化にもつながっていく。

50代・60代から始める社交ダンスだからこそ、そんな変化も楽しんでいただけたら嬉しいです。

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私のレッスンはマンツーマンです。

初めての方でも、周りと比べる必要はありません。

「社交ダンスはまったく初めて」
「昔少しやったけれど覚えていない」

という方も大歓迎です。

その方の身体の状態やペースに合わせて、基本から丁寧にお伝えします。

  • 姿勢をよくしたい
  • 運動不足を解消したい
  • 身体をもっとしなやかに使いたい
  • 気分転換できる時間がほしい
  • 新しい趣味を始めたい
  • 人と楽しく過ごしたい

どんなきっかけでも構いません。

最初は「健康のために」と始めた方が、いつの間にか、

「踊ることが楽しい」
「レッスンの日が楽しみ」

と言ってくださることもあります。

それが、私が社交ダンスをおすすめしたい一番の理由かもしれません。


社交ダンスは、ただ身体を動かすだけではありません。

  • 自分の身体を感じる
  • 相手を感じる
  • 音楽を感じる

その中で、身体も頭も使いながら、日常から少し離れて自分自身を整えていく。

50代、60代からの毎日に、
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